おぼえていますか?「燃えろ!プロ野球」

ゲーム,深夜のお茶会♪

お詫び

前回の記事において、燃えろプロ野球というゲームの内容を少し記載したところから、タイトルで登場している投手を「桑田投手」と記載してしまいました。正しくは「江川投手」です。
本当に申し訳ありません

お酒が入っていたのよ…仕方がないわ

なんでもお酒のせいにする悪い大人だー!

サイアクじゃないか…

…ていうか、そんなところ誰も読んでないだろうし、指摘も無かったし無関心だからどうでもいいんじゃなかったのかしら?

何開き直ってるんだよタチ悪いな

そもそも、萌えプロってなんなの?

正しくは「燃えプロ」ね。
そしたら、今回はちょっとこの「燃えプロ」について語ってみましょうか。
かなりコアな内容になると思うから、ライトな読者はかなり引くと思うわよ

あかん…これは最後まで読まれない記事だ

少年たちの心に大きな傷を与えた伝説

さて、前述の「燃えプロ」だけど、正しくは「燃えろ!プロ野球」というタイトルを称したゲームなのよ。
1986年、ファミリーコンピューター全盛期に登場した野球ゲーム。「アレよりすごい!」というキャッチフレーズをひっさげて、ジャレコという会社が世に送り出しました。

アレってなんだよ

アレとは当時最強のセールスを誇っていた野球ゲーム、ナムコットの「ファミリースタジアム」の事だと思われるわ。アメリカのコカコーラとペプシのように露骨な表記はできないので、遠まわしな表現でアレとしたけれど、この当時には他に野球ゲームと言えば、任天堂の初代ベースボール以外に無かったから、もうファミスタ以外何者でもないのよね。ある意味、イヤミ的な露骨表現だと思うわ。

アレよりすごかったの!?

それはもう、色んな意味で凄かったわよ。
ここを読んでいる世代の人たちだったら、絶対記憶に残ってるはず。それはもうハチャメチャ。
すごいを通り越して伝説。
ものすごいセールス数を誇ったにもかかわらず、とんでもバグ満載で世に送り出された恐ろしい伝説。当時は許された?かも知れない数々の野球にてありえない現象を記憶の限り紹介してみるわね。
同世代の方は同意してくださる方もいるだろうし、もっとあっただろ!という声も聞こえそうだけど、とりあえず目を通してみてくださいね♪

ファールの後はストライク

初球とファールの後は、どこに投げてもストライク!!
もう、めちゃくちゃよ。
ワンバウンドしてもストライク。
ツーストライクに追い込んで、ファールを打たせれば確実に打ち取れるわよ。

ひでぇ…ルールを超越してるぞ。

バントでもホームラン

これは有名かも知れないわね。バントホームラン
各チームに、強打者が1人必ず存在しており、彼らのバットにボールが当たると、トンデモ打球がスタンドまで飛んで行ってホームランになるのよね。
それはバントでも同じ。
高さを導入したこの作品は打つのが非常に難しく、バントでなら当てられるので有名なわざとなったのよ。
しかし、ファールにしてしまえば前述の通りカンタンに打ち取れる。
各チーム一人までの設定となっているので、名球会にいるオウやヤマウチがどんなに打率や本塁打などのステータスがめちゃくちゃ強かろうが、絶対にミスタGには勝つことができない

何を言っているのかわからないけれど…
当時の年代の人たちには通じる言葉なんだろうね。

コンピューターがピッチャーを使い切ったら終了

言葉からちょっとわかりにくいけれど、この燃えろ!プロ野球では、ピッチャーを交代できるのよね。控えのピッチャーがなんと12人もいるから、とにかく豊富すぎるわけだけど、コンピューターと対戦しているときは、もちろんコンピューターもピッチャー交代するわけね。
そこで、とにかく点数取りまくってめちゃくちゃフルボッコにして、ピッチャー交代させまくっていると、最後の一人なのに「ピッチャー交代」というコールと共にピッチャー交代が行われるのだけれど…
そこでフリーズ。終わり。
もうリセットするしかないのよね。
どうすることもできません。

フツーに限界値バグじゃないか。
テストしてないのかよ

いやもう、ファールの後ストライクとかバントホームランみたいなのが普通になってる状態で、テストプレーなんてまともにやってないと思う。

外野がめちゃくちゃ広い上に、ボールの反射が物理的におかしい

広い!広い!それはもうめちゃくちゃ広い外野
プレーしたことがある人ならきっとわかるでしょうけど、それはもうトンデモ無い広さよ。
ジムカーナアケアケコース4面分は余裕で作れるほどの広大な外野を、たった3人で守らなければいけない理不尽さ。じゃんけんで外野を決めるとなったら、絶対に負けたくないわね。
そして、壁に当たったボールは、なぜかセンターに集中して反射する。
これは本当に物理的におかしくて、意味がわからないわよ。
この広さでは、さすがのイチロー選手のレーザービームをもってしても、バックホームを差すことはできないわね。

なんかもう、何を言ってるのかわからないけれど、知っている人にはわかるんだろうね。

スリーバント失敗はダメ

スリーバント失敗すると、一人抜かされる
ホームラン打者が抜かされると致命的よ。

こんなの普通にバグだ。
限界試験してないのかよ。

クロマティ選手と宮下選手の乱闘イベントがある

いや、もうね…40代後半で知らない人はいないと思うのよね。
こんな乱闘事件をゲーム化してしまう…そして条件を満たしたら発生するイベントにしてしまうなんて、どうかしてるわよ。
このイベントを発生させるために、中日vs巨人にして、クロマティが出たら宮下投手を出す…というひどい遊びが流行したのよ。
別のジャンルとゲームになるけれど本能寺の変を発生させるために、無理矢理兵士を少なくして京都に滞在させて、明智光秀に兵士を与えてイベントを発生させるゲームもあったわね。

もうこの辺になってくると、世代的にはわけのわからないことになっていると思うよ。
この作品を知っている人でも、こんなわけのわからないイベントがあったなんて知らないと思う。

サウスポーも、演出でミットをはめ換える

このホームランのシーンがあるんだけれど、マウンドに崩れ落ちるピッチャーのグラフィック、サウスポーでもホームランを打たれると右投げになっちゃうのよね。…でも、ホントに懐かしい画面よね、これ。

ここまでくると、粗探しだ

でも、こんな演出を入れちゃうなんて、すごいと思うよ。
製作者のこだわりを感じる。

演出が細かすぎて時間のムダ

とにかく演出がすごい!すごすぎるのよ。
ピッチャー交代では、リリーフカーに乗って送り出されて来たり、ネクストバッターサークルから歩くシーンとか、キャッチャーが返球するところとか、ホームランの演出とか…。
全てにリアル性を追求した結果…時間かかりすぎ。
当然、これらの演出はスキップできないわよ。全部ちゃんと見ないといけないのよ。
だから、アレよりすごいのアレが20分ほとで1試合終わるのに対し、この燃えプロは1時間ほど掛かってしまうのよね
さらには、一人用のペナントレースでは、実際の130戦ほどをモロにプレーしなければならず、作業的なレベルでは済まない、果てしない時間を要するので、今じゃとても考えられないスケールよ。

違う…明らかに力を入れるべき場所が違う…

もったいないよね。
ここまでリアルな演習を細かく組み込める余裕があるんなら、どうしてもっと品質をしっかりできなかったんだろう?

まあ…時代じゃないかしら。

条件を満たすと、ヤジが飛ぶ!

ノーアウト満塁!そこで三振しちゃうと…
あーほ
という低いだみ声でヤジを飛ばされるわよ。

とこっとん、無駄な部分に力が入りまくってるな。

器や肉などのレイアウトがめちゃくちゃキレイで見掛けだけすごくて、めちゃまずいラーメンみたいだ。

阪神のヤギがぶっこわれている

阪神に「ヤギ」という控え選手が存在しているわ。
このヤギ選手がトンデモぶっ壊れてて、走力がハンパじゃない。
ステータス上では、走力は10段階とされており、大洋ホエールズのヤシキなどの俊足ランナーは「9」でヤギは「10」。
この「9」と「10」の差がトンデモな差で、たった一段階なのに偏差値30と70くらい違うのよ。
あまりのヤギの走りの速さは、前を走る走者を抜いてしまい、3塁に二人入ろうとするとか明らかにおかしい現象が見られたりするのよね…。
この作品での盗塁はヤギ以外は成功できない。
たった一段階の違いが、ここまでの格差を示すなんてどういう設定なのだろうと、幼少ながら疑問を感じたりしたものね…。
なお、ヤギとはあの代打の神様八木のことよ。

ジャレコスターズは実現できなかった

アレにはナムコスターズというメーカー中の他ゲームの作品枠を飛び越えて、ゲームキャラたちを野球選手に登場させるコラボで結構有名だったので、ジャレコスターズがあってもいいじゃないの…って思ったけど、当時ジャレコのキャラクターではとてもオーダーを組むことができないため、そんな夢は流れてしまったわ…。
その代わり、往来の名選手たちを集めた名球会を登場させたのだけれどね。

しかし、2016年にPS4にてリメイクされる!?

2016年にPS4にてリメイク作品が登場していたそうよ…知らなかったわね。
それには、見事ジャレコスターズみたいなのが結成されて、当時見られなかった夢を実現させているのよ。

さらには、前述のバグたちを設定できたりするとか

公認バグとかめちゃくちゃだ…

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こんな作品だけど、伝説的セールスと記憶に残る名作に

これらどうしようもない特徴を持った「燃えろ!プロ野球」だけど、実際のセールスはとんでもない数字を挙げてる上に、とっても厳しいゲーム雑誌のレビューでもオール8を叩き出したり(10点満点)、前述のようなゲーム的にどうしようもない仕様をぶら下げていたというのに、そのどうしようもないインパクトから、当時の少年たちでは、知らない人の方が少ないという伝説的作品となりました。
後にシリーズとしてたくさんの作品が世に送り出されましたが、のちの作品に関しては、こんなトンデモバグは実装されていないので、あまり話題になることがなかったのかも知れません。
(燃えプロ88は、投手たちのフォームが素晴らしかったし、いいゲームだった記憶)

燃えプロ…あなたの心の中では生きていますか?
こんなトンデモ作品を超えるさらなるトンデモ作品は…たぶんでないだろうなぁ…。
最近は品質がきっちりしているだろうから。

当時お金持ちな友達が発売日ソッコーで購入したのをみんなで遊びに行ってプレーしたとき、部屋が絶望感に満たされた空気…
幼心に残る大きなキズとして、この「燃えろ!プロ野球」は伝説としてファミコン世代のおっさんたちの心に残っていることでしょう…

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ファミコン世代のおじさんたちには、とっても懐かしい話題です。
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Posted by magamo