【回転】回転入り口のきっかけを知る、ミニ8の字練習(中級回転練習法)
前回では、回転の入り口からフルロック状態に入るまでの、回転のリズムを練習しました。今回は、そのリズムを徹底的に練習できる、カンタンな練習法をご紹介します。
なんとなくジムカーナっぽい練習になってきたかな…
美容にいいわよ
美容にいいかどうかはわからないけど、結構な運動量にはなるよ
リズムよくテンポよく…速さよりも丁寧さを意識して、身体で感覚を掴んでいきましょう。それぞれのマシンの特性を知るにも有効的な手段でもあります。
ミニ8の字
とりあえず、練習の下準備です。およそマシンの最小半径を2つ描ける大きさの部分に、目標物を置きましょう。パイロンが一番ですが、自走でコソ練とかの場合は、パイロンはなかなか大がかりな荷物になってしまうので、目立つ適当な小物でオッケーです。
この二つの目標物を使って、8の字をやります。
できるだけ小さく、そして振り返しの時間も短くすることを意識して、素早くやってみてください。
ゼェ…ゼェ…これは疲れるぅ…
身体をしっかり動かさないと、うまく回せないわよ
…動画はあんまし身体動いてないみたいだけどな…
次のポイントを順序よく、テンポよく行って、気持ちよく回ってみましょう。
1.アクセルでバイクを起こす
2.身体の位置(特に頭の位置)を内側にずらす
3.逆側のステップを踏みこむ
4.バンクさせる
5.ハンドルが切れる
6.ターン維持
1.アクセルでバイクを起こす
アクセルを開けて、バイクを起こしましょう。
低速が無いマシンの場合は、パワーが出始める部分を覚えて、先に予約しておくように開けておくのがポイント。
ハイパワーマシンでやる時は気を付けてね。
開けすぎるとえらいことになるわよ
逆に、ちょこっと開けるだけで起きてくれるので、やりやすい。
力ずくでやっちゃだめだよ。それだとこの練習の意味があまりない。
2.身体の位置をずらす
動画では、一瞬よいしょって感じで座る位置を変えているよ。
そのタイミングを見逃さないでね
バイク任せでは、たぶん間に合わない。
リッターマシンの場合は、ブレーキをうまく使って振り返してください
3.逆側のステップを踏みこむ
一気に踏み込んでね。
逆側のステップ荷重は全部無し。残っていると、倒れないよ
躊躇せず、一気に移動しよう。
いきなり倒れて転倒にはならないと思うよ。
4.バンクさせる
※ここ重要
一瞬だけど、先に一気にバンクさせること。
先にハンドル入れちゃうと、曲がらないよ。
タイミングが悪いと、フロントフォークがうまく縮まず、旋回半径が大きくなるわよ
ここの入れ方が、気持ちいいミニ8の字のキモになるから、何度もトライしてタイミングを掴め!
5.ハンドルが切れる
ハンドルを切るのではなく、切れるという部分に着目。
セルフステアで切れてくるので、フルロックに入れてみよう。
無理にハンドルを切ると、えらいことになるわよ
いやいや、わからんでもないが、この速度域ではここまでならんだろ…
慣れてきたら、フロントブレーキも使って、セルフステアを早めてみましょう。
無理しないでね
6.ターン維持
あとはターン出口までそのまま維持。
次の振り返しに向けて、アクセルをちょいアケして立ち上がりを作るのもいいね。(パワー無いマシンの場合)
フロントがぴょんぴょんする場合は、勢いが足りないかバンク角が足りないかな。セッティングにもよるけどね。
なかなかバンクできない、旋回半径が膨らんでしまう場合は、速度が速いわよ。
このあたりは、バイクの特性やセッティングによってさまざまなので、なんとも言いづらいけれど、この練習法でフロントフォークの感覚を知ったり、ハンドルの切れ角との相性を考えたりできるから、参考までに…
終わりに…
比較的小さな広さで楽しくジムカーナの実戦的練習ができるので、興味がありましたら是非ともやってみてください。この練習の狙いは「少ない時間で最小旋回姿勢を作る」のが目的。旋回入り口で一瞬にして「バンク」「フルロック」「フロントフォークを落ち着かせる」という三つの回転の安定を作り出す練習です。ただ、フルスロットルからの回転…などのセクションとは異なるシチュエーションになってしまうので、そういう実践的な回転練習とは異なります。それに、極小旋回を連続させるセクション…というのは、ジムカーナ本番コースで登場することは極稀なので、実戦には不向き。(フリーターンで細かく回ったりするときに役に立つ?)
軽いウォーミングアップにも使えるので、是非とも遊んでみてください。
やりまくると、痩せれるわよ
確かに筋肉の運動量は多いけれど、痩せるまでは…
真夏の練習会でやると、汗びっしょりかけるぞ…
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