坂道でのＵターンのコツ

比較的多くのライダーが気にしている坂道でのＵターン。
話を聞いただけでも背筋がゾクゾクしちゃいます。

そうそう。たぶんライテクのお話は、こういうことが一番求められているんじゃないの？

私も、こういうちょいテクみたいな知識が欲しいって思っていました。

ジムカーナの技術でも、安全運転大会の技術でも、両方で活用できそうにゃから、総出演…ということだにゃ？

このシャミセンの材料みたいなのは余計かもしれないけどな

もう、心に思うよりも先に発言してしまってる…

どーせ、心が読まれるんなら、言っちゃった方がいーじゃん。
こんなの、恐れるに足らない

だめだよすずかちゃん。
仮にも安全指導員なんだから

くっそ…今に見ていろにゃ…

そろそろ本題だけど、坂道でのＵターン。
そんなシチュエーションに遭遇したりするかな？

ツーリングマップルで調べながら走ると、ついつい走りたくなっちゃう無色のクネクネ道。
走っていくうちにだんだん細くなってきて…
引き返せざるを得なくなる時。

免許取り立てでソロツーして、なんでそんな危険な事やるんだよ

うわ！チャレンジャーだね！！
かすみちゃんってとてもそんな冒険するタイプじゃなさそうなのに…

いえ…なんかゼルビス乗って走ってると、単に目的地向かうよりも、ちょっと知らない道を寄り道したくなっちゃうんですよ…

バカ弟子が！
気持ちはわかるが、初心者ライダーがソロツーでリスクを冒すことをしてはいけにゃいぞ！
もし転倒して起こせなくなったりしたら、どうするにゃ！？

確かに、下り側に倒れちゃったら、一人じゃ起こせないよ！

まあ、その向こう見ずなところは、ソロツーライダーたちに共通してる部分なんだけどな。

どうして…シチュエーションを話しただけで、ここまでボロカスに言われなきゃいけないの…

そこで、その坂道Ｕターンについて、学んでみようと思いまーす

すごいタイトルだけど…
ホントに大丈夫かな？とりあえずちくささんに聞いてみよう。

おねえさんなら、なにか知ってそうですよね

山崎は安全運転大会のレムニーをやっていたからわかるはずだにゃ

さっそく、聞いてみよう！
ねえねえ！成功率の高い坂道でのＵターンってどうやるの？

そんなの簡単よ。
降りて押しなさい。

なんとなく、そう来ると思ってたわ

この展開、前にも見たような気がする。

えっと…おねえさん、私たちが知りたいのは
乗ったままの坂道Ｕターンのことですよ

なんでそんな危険な事を公道でわざわざやろうとするの？
そんな曲芸的なことは、クローズドコースの中でやりなさい。
下り側に転んじゃったらどうするの？

屁理屈ばっかりだな。
ライテクのブログなのにそれはないだろう。

まあ、無いと言えば無いこともないわね…
お話しましょうか。

なんか、みんな集めておばさんがお話するってシチュエーション…
タオ○オ絵本館を思い出すよ。

うわっ！古！！
そんなもん知ってる人間、５０歳近いぞ

さらっとおねえさんをおばさん扱い…
そういうのは気を付けた方がいいですよ

半分くらい間違いではないがにゃ

やっぱり、ライディングの基本は頭の位置。
頭の位置を上り側に少し残しておくとバランスが取れるのよ

もう一度この坂道応用千鳥を観てもらいますが…
基本的に重心は上り側…奥に入れたままを保っています。
着座だとわかりにくいわね…

こっちの方がわかりやすいかな…？
スタンディングでうまくリーンアウトを使い、常に重心を上り側に保ち続けているわ。
ポイントは方向変換する時に重心を逆に移すタイミング。

ターンが迫るところで、バイクを旋回させる準備をします。
この時もずっと上り側のステップを踏んで、頭も少し入れています。

上り側に身体を入れたまま、バイクを寝かしていきます。
リーンアウトの方がやりやすいわね。

でも、ここで間違ってはいけないのが、リーンアウトはリーンアウトでも、身体は内側に入っているのよ。
そうすることで、坂道の途中で安定したターンをすることができる

旋回が始まると、思った以上にバイクが曲がるから、びっくりしないでね。
それが坂道旋回の魔力

旋回６割くらいで、すぐに重心を上り側に移してね。
ここが坂道で安定させるポイントになるわよ。
タイミングが早すぎると、旋回途中でバランスが崩れるし、遅すぎると回り過ぎちゃいます。

常に坂の傾斜とバイクと頭の位置の、↑この体勢を↑意識し続けてね。

…なんとなく、それっぽい内容にはなっているけど、やろうとは思わないよな…

最初はやっぱり、
バイクの角度と身体の位置を別々に動かすことが難しいですね…

リーンアウトとか綺麗にできたらかっこいいよね

安全運転大会には、坂道で８の字を描く坂道レムニーという課題があったのにゃ。

とりあえず、ツーリング中では無理しないことにします。
転んでウインカーが折れたらショックだし、何より走行不能になってしまう部分が折れてしまったら、ツーリングもそこで終わってしまうし、今後のバイクライフのテンションも下がってしまいますし…

そう。ツーリング中は降りて押しましょ。
ソロツーでうまくＵターンが決まったところで誰も褒めてくれないし、ほんの少し時間が得するだけで、何もいいことなんて無いからね。
失敗したときのリスクの方が大きいわよ

転んでウインカーが折れたら約３０００えん。
ブレーキレバー、クラッチレバー折れたら約１５００えん。
ステップ折れちゃったら約５０００えん。
当たりどころが悪くてクランクケース割れたりなんかしたら…

Ｕターン一つに、ここまでのお金は賭けたくないな…
ツーリングライダーがみんなバンパー装着してるわけじゃないし…

成功してもお金貰えるわけじゃないですし…
押して回ることにします。

ＧＲＭでは、こういった日常のテクニックを丁寧に教えてくれるにゃ。
疑問がある場合は、どんどん指導員に質問するといいにゃ。
安全指導員はなんでも知っているにゃ！

こらこら、あまりハードルを上げないでよ。
少なくとも、わたしは嫌よ。知らないわ。

まあ、質問する相手を見たほうがいいってことだよな。
ちくささんに質問しても、恐らく他の指導員に丸投げするのが見え見えだろうな。

今はちょっと状況が大変なことになってるから、練習会も見通しがつかないけど…みんなで早く収束させて、楽しいバイクライフを復活させようね！
（令和２年４月１９日現在）