第4回:ちくさの思い出に残るバイク(ホンダ:ゼルビス)
ちくささんの思い出に残るバイク「4」
こんなコーナーが、第4回まで続きやがった…
だってー、難しいテクニックとか取材とかいらないもーん。
おばはんがぶりっ子してら。
かわいくねー
三途の川の渡り賃は6文よ。
準備しときなさい
真田丸の兜の額にあるエンブレムが、三途の川の渡り賃なんだよね、確か…
はいはいワロスワロス。
すずかさん…たぶん、それ使い方違います。
ま、まあ二人とも…
そろそろ本題に戻りませんか?
そうね。今回紹介するのは、早すぎた名車…
HONDA:XELVIS(ゼルビス)
きゃー!ゼルビス!!
わたしの大好きな愛車ですぅ!!
ホンダかよ…
かすみちゃんの愛車だね!
わたしのVTR250のご先祖さまなんだよね。
パワー戦争の真っただ中。250なんてまったく興味もそそられない、単なるオモチャとでも思われるような価値観なとき。ちょっと乗せてもらったところ、とんでもない乗り味をかもしだし、一気に購買欲で満たされてしまった車種よ。このゼルビスが登場した時、パワーは無い、VTエンジンなのに大柄すぎ、キャスター角がアメリカン向け、カタログスペックでは目も当てられぬ可哀想な存在。おまけに値段は先輩のスパーダから10万以上もの値上げ…一体何のために登場したのだ?と言われるほどの不遇な扱いを受けて不人気車種に転落。そんなゼルビスを紹介するわね。
ひ、ひどい言われよう…
少しだけスズ菌の気持ちがわかったような気がする。
う、うるせー。
かすみちゃんも、なんかどんどん性格が悪くなっていくな
それは違うよ、かすみちゃん。
スズ菌はけちょんけちょんにディスられることに快感を得なければ、スズ菌の気持ちが理解できたとは言えないんだよ。
悲しい気持ちになっているなら、スズ菌にはまだまだ程遠いんだよ。
そもそも、スズ菌は常人には理解できないものなのよ。
軽々しくスズ菌の気持ちを理解しようとしてはだめ。
お前ら好き勝手にめちゃくちゃ言いやがって!
全員三途の川の底に沈めてやるから、6文なんて安すぎるから60ユーロくらい準備して待っとけ。
ご、ごめんなさい!スズ菌怖い…
予防接種は保険効かないよ。
まあ、ここからがスズ菌とは違うから、聴いてみてね。
意外なパワー、カタログ値はデタラメ?
これね…乗ってみてわかるけど、トルクがすごいのよ。
馬力は36ってあるね。
この頃って40後半がゴロゴロしてたって話だよね?
まあ、VTR250も馬力はさらに低いそうだけどな。
欲しいときにアクセル開ければすぐについてきてくれるので、力不足を感じたことはありませんね。
そうなのよね。
所詮250…なんて気分で乗ったら、いい意味で期待を裏切られるわよ。
キャブだからアクセルオンですぐについてきてくれるし、4000回転くらいからしっかりパワーが伸びてくる。6000回転くらいから音が変わって、高回転まで一気に吹け上がる時も、モリモリとトルクが出てくるのよ…これ、本当に面白いわよ。
ちくささん、べた褒めだぁ…
さ、さすがはVTエンジンだな…
そのモリモリっていうのが怖くて、まだ全開にしたことがありません。
おまけに750並みの大柄な車体は、高速道路などの強風にも耐えられるし、最高速でいっぱいいっぱいの速度を出しても、車体はまったく不安定にならない。200km/h以上出しても普通に走れそうよ。…出ないけどね。
250のくせに無駄にデカいから売れなかったんだろうな。
まあ、VTエンジンらしい味付けだよね。
高回転からの伸びは弱いんだ。
でも、ツーリングじゃ、そこまでいらないです…。
実用範囲では、本当にいい子なんですよ!
そうよねー。実用性範囲だけでいいのよ、ツーリングだから。
そして、意外とコーナリングが楽しいわよ。
トルクと相まって、せせこましいワインディングだと、大型バイクをカモれるレベルよ。
ステップの位置をちょっと上げる工夫をすれば、それなりの速さでワインディングを楽しめるのよ。
驚くほどの積載性能
シートを開けた中にある空間。
これは1リッターサイズの牛乳パック。
2本入るわよ。
これは…すごい!!
買い物できるね!
ここにカッパと工具を入れています。
それでもまだ何か入れれますよ。
お買い物車だな♪
お買い物車じゃないもん!
ごめん。
さらには、シートの内側に荷掛けフックが入ってて、出せば増やすことができます。
この時は、あまりトップケースが主流じゃなかったんだよね。
バイク便さんが好んで使用していた車種のイメージ。
もともと4つの荷掛けフックがあるから、これを出すと8本になっちゃう。
そんなにいらないけどね
確かに…あまり使ったことがありませんね。
キャンプツーリングに行く方なら、満載の荷物をうまく積載するのに使いそうです。
この、いらないのに付いてるような装備な部分は、スズ菌に負けてないね!
スズキはそんなことないぞ。
あってほしいところに無いだけだ。
ハヤブサはバンクセンサーよりマフラーが先に接地するとかね。
それ…ちょっとおかしくないですか?
い、いいんだよ…
普通はそこまでバンクさせないもんだ
一番バンクさせまくってる人間が、なんか言ってるよ…
こんな感じに使うのね…
この時は綺麗に乗ってたのね…。
遠い目して懐かしんでら。
カウルの右側には、小物入れがあるわよ。
横の細い空洞は、高速券を入れるのにピッタリ。
高速券!…今はETCが主流だから…
時代を感じるなぁ…
その空洞…何のためにあるのかわかりませんでした。
高速券というものを入れる部分だったのですか。
見たことがありませんね…。
あるある…まだあるから。
でも、中古で手に入れたとしても、だいたいこの部分はパカパカ使い過ぎて、フタの根元がちょんぎれているのがほとんどだから、なかなか無事な車体は無いかもね。
これは…確かに便利そうだね!
最近のバイクでは見かけない装備かも。
…はい、わたしのもちぎれているようで、テープで固定してあまり使わないようにしています。
開かずの小物入れ
驚きの巡航性能
タンクは16リッターも入っちゃいます。
250としてはトップクラスね。
そっか、こいつデカいけど250だったんだ
た、確かに重いですけどぉ…
か、かすみちゃんが軽いから総重量は問題ないよっ!
ナイスフォロー。
微妙なフォローね…
それに、燃費もリッター26~30kmあたりをマークするので、200kmくらいは無給油で…
ね、ねえさん算数苦手なのをしれっとごまかしてるのバレバレだよ…
計算めちゃくちゃじゃないか。
ジムカーナのタイム比も、いつも計算から2秒くらいずれるし、しっかりしてくれ…
まあいいよ、みんな自分で計算するから。
それに、こんなとこまで細かく見ないよ。
いやいや…物申す人は、こういうところを見てるんです…
総評
積載も良く、燃費もいいし、形も今どきなら受け入れられるツアラー。
走りもホントにトルクフルで、現在の主力パラツイン250を圧倒するくらいの力があると思うの。
こんな優秀なマシンがなんで売れなかったのか理解できないよ
やっぱ、形じゃね?
あなたが言いますか…
今どきの250事情(令和2年)では、売れ筋から少し外れているので、妙なプレミアは付いていない。狙うなら今かもね。
それは違うよ。バイクは個性だから何年前の車体だろうが、ホントに好きな車両を買うべきだよ。流行で選ぶ人は、ライダー人生あまり長くない印象だね。
ゼルビスは本当にいいバイクですよ。
多少走行距離が多く感じても、エンジンは無敵ですから。
(筆者のゼルビスは10万キロ超えても未だに現役)
あとは、規制前のエンジン特性からか、うまく使いこなせば峠でハイスペックなマシンを食えるわよ。
やめてくださいおねえさん。
ゼルビスはそんな風に乗るバイクじゃないと思います。
でも、ホントにこうしてみると、出るのが早すぎた印象だね。
VTR250よりもパワー感じるし、公道で走るならまったく別物。
やっぱり6速あると全然違う。(VTR250は5速)
このシートオープンもスズ菌チックで個性たっぷり。
個性を出すのも悪くないデザインね!
スズ菌スズ菌うるせーな…
でも、この時期に登場した車種は、どれも個性豊かすぎるバブリー真っただ中だから、新車を狙ってる人も、一度80年代後半から90年代のバイクを一通り見てみるといいわよ。
きっと、あなたのハートを鷲掴みするバイクが見つかる♪
バイクって色々あるから楽しいよね!
みんなもいい相棒と共に、是非とも楽しいバイクライフを!
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