第49回二輪車安全運転島根県大会に行ってきました

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急ですが…

島根県安全運転大会に…見学してきました。

大きな湖のほとりにある、とても綺麗なところ

全国大会優勝者を排出した、他エリアの大会がどんな感じなのか気になったので、はるばる兵庫県から遠征してきましたが…とにかく暑い!
この日の最高気温は37度だったそうです。
ヘタしたら死者が出てもおかしくないほどの猛暑でした。

コースの広さも兵庫に負けないほどの広大さを誇っていましたが、何よりも周りに建物が無いのが最高の立地だという印象。
これだと、結構ハードな練習会を実施しても、周囲の住民からの苦情が来ないのではないかという予想ができます。
ただ、この日のように恐ろしいほどの猛暑だと、日陰が無く逃げる場所が無いので地獄。
晴れていたし路面のコンディションは良好ではありましたが、暑すぎて空冷マシンは気を遣ったかもしれません。

謎の銅像

施設の入り口では、謎の人の銅像がお出迎えしてくれます。
受付の形や申込票を書いたりする机などは全国共通なのでしょうか。兵庫県もそっくりです。

島根県大会要綱の特殊なポイント

13 注意事項
(1) 二輪車の安全な運転に適した服装であること。
(2) 競技車両は、出場者持込みとする。
(3) 運転免許証を持参すること。
(4) 選手に起因するトラブルによって競技が中断した場合、当該選手を失格とする。
(5) 本大会中における事故の責任の所在は本人とする。
(6) 全国大会で競技に使用する車両にオフロード車はないため、予選である県大会にお
いてもオフロード車での参加は認めない。

気になったのが(6)オフロードマシンの参加不可
この大会では賛否多い事ですが、どうしてもオフロードマシンが有利になるのは否めないのですよね。ハンドル切れ角も異常だし軽いし低速扱いやすいしパイロン接触や車体接地もしにくいし…とても有利な要素をたくさん兼ね添えた車種なのです。
県大会を勝ちに行くために、わざわざシェルパやセローなどを用意する選手も少なくありません。
県によってはオフロードマシンで参加した場合は、特別メニューを用意して、殺しにかかってくる県もあります。主催側もそのあたりの扱いは難しいかと思いますので、このようにバッサリと切ってしまうのもいい判断ではないかと思いました。

13 成績及び順位
(1) 成績順位は得点の高い方を上位とする。
(2) 得点数が同じ場合は、法規履行走行の得点数が高い方を上位とする。
(3) 前記1・2によっても順位がつかない場合は、ストレ-トブリッジ所要タイムの長
い方を上位とし、更に順位がつかない場合は、コンビネ-ションスラロ-ムの所要タ
イムの短い方を上位とする。
(4) 成績発表は入賞者の順位に止め、細部については公表しない。

この(3)の項目の満点勝負になった時の扱いも気になりました。
兵庫や全国では、法規の得点が最優先、それでも同点の場合はコンビネーションスラロームのタイムで順位を決めるのですが、島根県は一本橋のタイムが長い方が先に優先されて、その次にコンビネーションスラロームのタイムが来るのです。
講習会系の選手には、結構嬉しい項目かも知れませんが、本番一発勝負で一本橋のタイムを稼ぎに行くのは結構危険。

後は、当然っちゃ当然かも知れませんが、法規走行のコースは当日発表で、早めに行ってコースウォークしないとキツイ。開催ギリギリに行くととても覚えることはできないという印象でした。
ただ、コースウォークさせてもらえるのは大きいです。兵庫はコース図は事前発表してくれますが、コースウォーク不可なため、ウインカーを出すタイミングや交差点中心を予め確認して攻略法を練ったりすることができません。

確かこんな感じでした。
後は乗車からスタートして、一人ずつの走行。降りる時も審査されるため、跨ったままスタンドパーン!やると減点されるのではないかと思います。
全国大会レベルの乗車確認までは要求されてなかったように思いますが、最低限の手順は必要のようです。教習を思い出しましょう。

急制動

いきなり急制動からスタートです。
ある意味デンジャラス。
まあ大会が比較的穏やかな気候の時に開催されるので、路面が冷え切ってスパーン!というのは無さそうですが、いきなり急制動はちょっと緊張する…
(鈴鹿の全国大会Cゾーンは、いきなり急制動スタートでした)

応用千鳥

応用千鳥です。
コースが遠くて実際の設定を見ていませんが、みんな難なくクリアしていた印象です。
設定によっては難関となりうる項目ですが、参加車両で差を付けたくないという考えがあるので、各県はだいたいゆるく設定するようです。

ストレートブリッジ(一本橋)

基準タイムは15秒ではありますが、最初の島根県ルールであったように、同点勝負になった際に一本橋のタイムが考慮されるため、基準ギリギリ突破は危険かも知れません。
かといって、一本橋で稼ぐのも危険。
ギャラリーが多いところで行うのも、ちょっとした緊張を招くため、意外と嫌な課題ではないかという印象でした。

コーススラローム

意外と単純で、めちゃくちゃ開ける印象なコースでした。
多分、個人的に見たところ「2速」を入れるのではないかと思うコースレイアウトでした。
要するに、アケアケ。

コーナリング

個人的に、地味に嫌いなやつですが、島根県には正式に残っているようです。
コーナーのRは、だいたい3段階の設定があり、今回はどのRで設定されていたのか遠くて見れませんでしたが、普通に挑めばタイムオーバーをすることは滅多にありません。
それよりライン踏んで減点…内側なんて最大減点なので、注意が必要です。

コンビネーションスラローム

島根県もこれを最後に持ってきています。
ギャラリーが多い場所に設置しているのも、兵庫県と同じ。
安全運転大会で一番華やかな課題ではないかと思います。
設定がちょっぴりいじわるされていたのが印象的。
あのリズムを狂わせるサイズに難儀した選手も多かったようで、オフセットエリアに入る直前のパイロンで見事に罠に掛かった選手も多かったようです。

白バイとのお遊び(集計タイム)

兵庫県でも存在する、白バイとのお遊びタイム
だいたいどこの県でもあるのではないかと思います。
これをやっている間、大会の採点の集計をやっています。
島根県の白バイとのお遊びタイムは、とっても豪華でした。
以下の3つのエリアを選んで、白バイ隊員と触れ合えるという、超嬉しいキャンペーンです。

8の字指導

白バイ隊員自ら、8の字の指導をしてくれます。
どんな内容かは詳しく見れませんでしたが、これはありがたいと思います。
だいたいこういう大会に参加するカタギの人間ではない人は、好きですからね…

一本橋(オソ乗り)

一本橋をレクチャーしてくれます。
写真を見てわかるとおり希望者が2名しかいません(笑)みんな嫌いなんですよね…
せっかく白バイのレクチャー受けれるんだから、なんでわざわざこんな遅くて暑くてめんどくさくて面白くない一本橋なんぞを選ぶのか、よほどの好きモノでしょう。
逆に、じっくりテクニックが学べるため、実は一番オイシイ課題だったという印象です。

スラローム

見ての通りです。圧倒的な人気振り。みんなこれがうまくなりたい…という人気ナンバーワンの集まりっぷり。
現に担当していた白バイの走りは見事なライン取りをしていたので、有名な選手だったのかも知れません。この技術は盗みたいと思わせる走りでした。
まあ、この偏りっぷりは子供たちのランチバイキングでの「和風」「野菜」「ハンバーグ」に別れるようなそんな無邪気さを感じました。

撮影サービス

4台いる内の一台は、ちびっこたちの記念撮影サービス。
サイレンも鳴らさせてくれる自由っぷり。ボルドールも新型です。マフラーうるさいやつ。静かに違反車に忍び寄るための白バイなのに、あんだけうるさいマフラーだと気付かれてしまうのではないかと思うほど、おかしな選択をした警察。
白バイ隊員たちも「うるせえ…」と首をひねっております。

全体的な印象

諸事情で、大会を最後まで見届けることができませんでしたが、大会の手際や段取りがとても良くて、昼から開催されたにも関わらず、トラブルも無くあっさりとまとめられていた印象です。
あちらこちらチョロチョロとさせていただきましたが、関係者の方々どうもありがとうございました。
そして暑すぎる猛暑の中、お疲れ様でした。
熱い戦いをした選手のみなさまも、お疲れ様でした!
実にハイレベルな戦いでした。自分も混ざって走りたいって思わされました。…恥かいてまうでしょうけど。

みなさんの写真を撮影しましたので、よろしければお使いくださいませ。

個人的な印象や裏話などは、後に雑談のコーナーで書くかも知れません。