【RIFUZIN(りふじん)なゲーム】その1:アストロロボササ(FC・MSX)
新コーナー誕生!
また、視聴率の悪い、なんだかよくわからないコーナーが始まったな。
これ系のお話は、需要がほとんどないもん。
無理ないよ。ちくささんの自己満足の世界だよね…
何を言ってるの?
ゲームを知らない人間なんてこの世にはいないのよ。
興味があろうがなかろうが、ゲームは人知に存在しているのよ。
あるからこそ、四国のある県ではプレー1時間として条例まで出たくらいなのよ。
はいはい…わかりましたよ。
どうせネタが無いからこっちに走るんだろ
ゲームは確かにわかるんだけど、ちくささんが取り上げるゲームは偏りすぎているんだよ。
だから、読者さんの中で1割程度の人くらいしか、話に付いて来れないんだよ。
ポケモンとかドラクエとかだったらみんな知ってるんだろうけど…今回は?
アストロロボササよ。
いきなり置いてけぼりだよ…
ちびっこたちにはあまりに難しすぎた、伝説的修羅な作品
意外と知名度は高いかも知れないけど、難易度もトップクラス。極めて非常に高すぎる難易度で当時のちびっこたちを苦しめたソフトよ。
そのシステムとゲームバランスはあまりに理不尽極まりなく、無数の小学生たちがコントローラーを床に叩きつけるほどの理不尽さは、プレーしたことがある誰もが体験したはず。
「驚異の反動アクションゲーム!!」と名売ってるだけあって、これまでもこれからもこういうアクションゲームが出たことはないわね。究極で驚異すぎる、そして理不尽極まりない「アストロロボササ」を、あなたはプレーしたことがありますか?
めちゃくちゃな言いようだな
この名前を聞いて、何名かの読者は震え上がっているはずよ…
まーた始まった!危険なちくささんの世界が!
理不尽な操作性
アクションゲームのくせにジャンプはできず、銃弾を発射した反動で逆方向に動くという、実に斬新すぎる移動方法を用いながら、ステージ上のエネルギーパック(Eと書かれたもの)を回収するのが目的よ。
銃弾を発射した反動で動く…というのは、なかなかゲーム性としては斬新で素晴らしく、空中に浮く感じも間違いなく名作を感じさせる動き。これだけなら文句なしの名作だったのにね。
何が理不尽かと言うと、目的が敵を倒すのではなく「エネルギーパックを回収する」だけ。
その回収を邪魔する、もはや嫌がらせを通り越した邪魔者たちに負けずに、硬すぎる壁を破壊してエネルギーパックを取るために努力する。
その嫌がらせがハンパなく異常。確実に殺しに来てるレベルで邪魔してくる。
一生懸命作業してるところに、耳元で騒ぐKYほどひどい。
さらには、移動するために撃つその銃弾には限りがあるために、無駄撃ちは絶対にやってはいけないレベルの厳しさ。
生活で切り詰められた食料をどうやって乗り切るか考えながら消費していくほど慎重に撃たなければならないために、ショットによる痛快なアクションゲームとしては全く面白さを感じることはゼロ。節約のために無駄撃ちせずに敵をいかに避けながらエネルギーパックを回収するか?という、シューティング要素を完全に封印してしまっているところに、大きなエンターテイメントとして欠損が生じているわ。
そもそも敵は倒しても何の意味もないけど、倒さなければどうしようもない嫌がらせを食らうので、やるしかない。
相当嫌だったんだな…
出てくるものは全て敵
なんか、地上にかわいい牛がいるね!
ほのぼのしてて、カンタンそーじゃん。
牛はこれに似てる感じがするわ
スーパーによく並んでるやつだよね
だめよ。
かわいいとかそんなんじゃなく、撃ったら怒って突進してきて、ダメージを食らう。
るるーるるるー♪
るるーるるるーって何?
ダメージを受けると、るるーるるる♪ってバリアーを張りながら飛び回るのよ。
もう、めっちゃ腹立つ
なんだか、やったことがある人にしかわからない、憎しみがこもった感じだな…
理不尽すぎる海。
この画面を見て震え上がる人がいるかも知れないけど…理不尽極まりないこの海のステージこそ、当時のちびっこたちの心に大きな傷跡を残した、トラウマステージなのではないかしら?
残念ながら、私もこのステージが限界で、のちの宇宙ステージを見ることなくこのソフトをお蔵入りさせてしまうことになったのよね。
硬すぎる嫌がらせガードは撃ちすぎてエネルギーパックもろとも破壊してしまうし、取ろうとしてもゆっくりと動くわかめに邪魔されてしまうし、タツノオトシゴは確実に殺しに来るし、浮遊するヒトデを撃ってしまったらえらいことになるし…
水中ということで、きちんと「浮力」があるので、静止はできない。海のステージ3では海流までプラスされる嫌がらせ仕様なので、狙いが定まらないという実に理不尽すぎるステージとなっているわ。
このステージが始まったら辞める…くらいのトラウマパワーを感じるわね…
めちゃくちゃな言いようだな。
わかめなんか単なる背景じゃないのかよ
だめよ。当たったら、るるるーるる♪
このステージは、さすがにクリアできないよ…
二人プレーはもっと理不尽
二人同時プレーができるのも、この作品の魅力ではあるのだけれど、二人同時プレーをすれば確実にケンカになるわよ。
相手の撃つ弾に当たればるるるーるる♪になるし、二人が接触してもるるるーるる♪になる。
お互い離れての回収作業になるので、楽しさもクソもないわね。
ただ、二人同時プレーの場合はエネルギーパックを取ると一人プレーに比べて150加算されるため、かなり変わってくる。
ゆえに、二人同時プレーで始めて、一人でプレーするというワザも存在するわ。
どうしてこんなシステムにしたんだろうね?
これじゃ対戦だよね。
この頃の二人プレーって、だいたいケンカになるのが多かった気がする…
無駄に凝った秘密
ゲーム中にポーズをかけると、急によくわからないメロディーが流れだすわよ。
修羅的なゲーム途中に、愛のテーマもクソもない
しっかり手を繋いだら、お互いダメージを受けるんじゃなかった!?
あとは、クリア後のエンディングに表示される4ケタの数字を送ると、景品が貰えるキャンペーンがあったらしいわ。
誰がこんなゲームをクリアできるのか
メーカーからの挑戦状だな
今はエミュレーターで停止させたりコマ送りや巻き戻せたりするから、チートなクリアはできるだろうけど…
コンティニューはあったの?
あるわけないだろ
終わりに
記念すべきRIFUZIN第一回は「アストロロボササ」でした。
みなさんはプレーしたことがあるでしょうか?なんだかんだで、なぜか友人たちの家には存在していた、よくわからない知名度はありました。決して楽しんではいなかったように思いますが。
なんせ、ドラクエやグラディウスなど「俺はクリアしたぞ」って自慢を耳にしましたが、このゲームをクリアした自慢はたった一人とも聞いたことがありません。
当時としては珍しく、残機制ではなくエネルギー制だったのも、高難易度を象徴していたのかも知れません。(クリアしても増えない)プレーした誰もが地獄を見た事でしょう。
斬新なゲーム性はホントに名作。しかしゲームのルールが極悪という、名作とクソゲーは隣り合わせという言葉をはっきりと焼き付けてくれた作品だと思いました。
操作は慣れるとホントに面白い。…けどクリアできませんが。
中古店では時々見られる?変なプレミアは付いていないとは思いますが、大人になってプレーしてもその難しさは変わらないでしょう。
今のぬるいゲームに慣れたキッズたちは、おっさんたちの子供時代のゲーム難易度の理不尽さなんてわからないでしょうから、やらせてもソッコーで辞めると思います。
そんなおっさんたちは、理不尽すぎるゲームたちに、根気とへこたれない心を鍛えられてきたのかも知れません。
反響次第では第一回で終了してしまい兼ねないRIFUZINのコーナー、次はあるのか!?
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