【チャレンジ】ジクサー250:リアブレーキキャリパーのお掃除

さて、今回はジクサー250のリアブレーキキャリパー洗浄をやってみたいと思います。
いわゆる、メンテナンスですね。

一般的なバイクはこちら。
なぜ、カテゴリーを変えてるのかは…
読んでのお楽しみ♪
それでは、みんなでやってみよー
リアブレーキキャリパーの取り外し


さて、まずはキャリパーを支えているボルトを外しましょう…?
あら…?どこかしら?

キャリパーサポートのボルトが無いぞ?

手前のちっちゃいボルトは…ABSのセンサーだよね?
どこだろう?
…まさか??
リアホイールの取り外し

ないわー
リアブレーキキャリパーは、リアホイールアクスルシャフト(リアタイヤを支えている棒)と一体型のため、リアホイールを外さなければ自由にする事ができないわ。
なんて仕様なの?これって今どきのバイクの常識なのかしら?どうなのよ

おねえさん、いきなりキレないでください…

というわけで、アクスルシャフトを取るわよ

なんだか、この時点でかなり敷居が高い気がするぞ。

センタースタンドか、メンテナンススタンドが必須ってことだよね?

ちなみに、ブレーキパッドの交換はカンタンにできます。
この記事の最初の方でチラッと今回の事を言ってますね。


はい。

はい!…とか、そんなカンタンなもんじゃないだろ…

これで、キャリパーが自由になったわね。
チェーン調整によって、アクスルシャフトが移動すると、この一体型のキャリパーが一緒に移動してくる仕組み。一体型だと確かに設計もコストも楽かもね


うわ!きったな!!

新車購入してから、まだ一度も開けたことがありません。
これは、今回の記事のためにわざとやらずに放置してたのよ

うそつけ。めんどくさかっただけだろう
ブレーキパッドを外します。


二つのわりぴんを抜いて、パッドピン(支えの棒)を内側方面に抜きましょう。
外方面じゃないわよ。



パッドを外したら、リアブレーキレバーを押しまくって、どんどんピストンを出してしまいましょうね。
キャリパーは上向きにしておかないと、ピストンが飛び出した後にどばーってオイルが出てしまうわよ
ピストンの洗浄


まあその…さすがにすごいわね…
アメコーみたい。

今どきの人はアメコーなんて使わないと思います…
(アメリカンコーヒーの略)


ピストンまっくろけ!…じゃなくて、デフォルトが黒?

黒ピストン、かっこいいな
さすがに新車からの2年ってことで…オイル汚れが悲惨だったけど、ピストンやダストシール系は比較的キレイだったわね…。
SV650Sの時みたいに、キズやサビを擦り落とす作業はしなくていいみたい。
とりあえず、古いオイルをとことん取り除いて、キャリパーの内部をパーツクリーナーで綺麗にしましょ♪
グリス塗って、取り付ける


カポっとはめておいて、準備しましょう。
このまま押し込んでも、入らないわよ。

こちらのフタを開けないと、キャリパー内部の空気の逃げ場がないからね。
フタを開けましょう。


これもまた微妙な…ドライバーが入らない位置に…

リアブレーキマスターって、とんでもないところに居るのが好きだよね…


特殊なL字型ドライバーを持っていない場合は、ここのボルトを外してフリーにして、マスターごと取り外してしまいましょう。そうすれば、楽。

ご開帳~♪


どわぁ…くろみつくずもち…

和風で来たか

…ま、まあ、根元から出てくるくろみつが出なくなるまで、古いくろみつを捨てて綺麗にしましょう。
…これは相当汚い例よ。メンテをサボっているとこうなるから気を付けてね。
ピストンを押し込もう

マスター側の蓋が開いてれば、ピストンをカンタンに押し込めるようになるので、水平にまっすぐ押し込みましょう。
ごぼっというマスター側から出る空気と共に、綺麗に入るはず。グリスも塗っているしね
パッドの組み立て

ブレーキパッドを組み立てましょう。
取り外しと逆のやり方でオッケーよ。

見えるところだけ綺麗にしてやがる

汚い部屋に、初めて彼女が遊びにくるという修羅場で、見えるところのごちゃごちゃしたものをとにかく押し入れにぶちこんで、必死に片付けした感じだね。

ごちゃごちゃうるさいのよ。
やらないよりはマシじゃないのよ。
せっかくだから、外したホイールのお手入れ♪

普段、なかなか外すことの無いリアホイールだし(競技者を除く)せっかくだから綺麗にしましょ♪

これが、せっかくだからの正しい使い方ですね

せっかくだから、俺は赤の扉を選ぶぜ!!

そういうマニア過ぎる発言しても、解る人間なんて1割もいないぞ。
…しかも、赤い扉の部分を緑にしてるとか…コアな人間しかわからん。

リアホイールは、チェーンオイルなどで汚れていることが多いので、キッチンペーパーなどで拭いてあげると、結構綺麗にできるわよ。水で洗っても伸びるだけ。
危険物の試験でも、油による火災は水で消化しちゃダメって習ったでしょ?
だから、ダメなのよ。

今は危険物は全然関係ありません…


スプロケットも、それなりに拭いて綺麗にしときましょ♪

ピカール(金属研磨剤)はやらないの?

それをやりだすと、止まらなくなって日が暮れてしまうからダメ。

ある意味、麻薬的なものがあるよな…
ホイールの取り付け

…ていうか、リアブレーキキャリパーの洗浄に、こういう項目があること自体が謎なのだけど、足などで支えながらうまく取り付けてね。コツを掴めばカンタンになるわよ。


カラーン!ぽろーん!!
イライラMAX!!

…みんカラとかで、上手いやり方紹介してるかも知れないから、探してね


向こう側から覗いて、うまく高さを合わせて…


ハンマーでどついて…


開通。


トルク65N・mで締めてね。
エア抜き(ブレーキオイル交換)

さーて、ここからがブレーキオイル交換の本番。
恐怖のエア抜き。
ゴムふたがあるけど、これ、全部取り除いて作業した方がやりやすいわよ。
8ミリのメガネを入れて、チューブを差しましょう。

マスターにブレーキオイルを注ぎます


めっちゃキレイ!!
これが本来の色…くろみつはヤバイ。


エア抜きなんて、この間紹介したこの秘密兵器ハイパーバキュームがあれば、ソッコーで終わるわよ


おお!!みるみるオイルが減っていく!!ソッコーだ!!

あまりの早さに、オイルを継ぎ足すのを忘れないでね…
忘れて根元に空気が入っちゃうと、それまたえらいことになるわよ

ある程度エアを抜いたら、リアブレーキを踏んで通常のエア抜き作業に変更。

にょきにょきとピストンが出てくるわよ。
ガッツリと当たって、ブレーキペダルにアタリが出たらカンペキ。
作業は終了ね。お疲れ様。


あとは、作業で撤去しておいた、このゴムふたを忘れずにはめておいてね。

そうそう。フタも閉めましょう。忘れずに…
ブレーキオイルを換えると…

おお!!反応が良くなった!!
すぐにABSが反応するところまで踏める!!

放置が長すぎたから、余計に感じるだろうな…

…まあ、あのくろみつから無色への変化はすごいですよね…

みなさんは、この変化の喜びを感じる前に、定期的なメンテナンスを心掛けてくださいね♪
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