【回転】ジムカーナの回転における基本…フルロックターンを極めよう(初級回転練習法)

2021年9月19日あんづにおまかせ!,ジクサー,回転

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前回に続き、ジムカーナにおける回転について、今回はその基本的技術とも言えるフルロックターンについて学んでいきましょう。フルロックターンと言えば、普段の公道や一般的なライディングにおいて、Uターン意外にあまり使う機会の無い技術であり、登場するシーンも極めて少ないとも言えるフルロックターン。いざ実戦でUターンをすることになったとしても、成功率はなかなか低く、転倒してしまうケースも多いため、降りて押して回った方がリスクも非常に少なくて良い…。そんな僕も一般の公道でUターンする展開になれば、降りて押しています。だって、転ぶの嫌だもん。
しかし、ジムカーナ走行においては、コース設計によっては何度もフルロックターンをしなければいけない状況になってしまいます。特に回転セクションにおいては必須で、シード選手においては普通に「ここでフルロック」なんて言葉が普通に登場したりします。ジムカーナの世界に入り始めると、ごく当たり前に飛び交う「フルロックターン」やはりこれを極めないと、シード選手になるためには必須…なのかも知れません。そんなあなたに…フルロック!!

回転が受験での英語なら、フルロック関係代名詞

なんか、すごく昔に聞いた嫌な響き…

てっきり因数分解とか出してくると思った
何にせよ、通らなきゃいけない嫌な項目であることはわかった。

このあたりから、ちょっと転倒のリスクがぐっと上がってしまうため、しっかりと防御策を取った上、自己責任でよろしくお願いします。…できるようになったら、ちょこっとかっこいいよ。

フルロックとは

このように、ハンドルを右か左にいっぱいいっぱい切った状態のこと。この状態で走るんだから、とても小さな旋回ができます。当然ながら怖いです。そろりそろりと走ればなんとか走れそうですが、ジムカーナ走行では、これに速さが要求されます。そのため、ハンドルの切れ角をわざと切れないように小さくしたりして、フルロックでできるだけバンクさせられるようにしたりと、速く回転するために色んな改造を施したりします。もちろん、特に加工しなくても速く回転することはできますよ。極めていくと、ハンドルの切れ角によって乗り方が異なって来たりするため、速さを極めたフルロックターンに関してはのちほど…

フルロックターン練習の準備

バイクや身体の装備は、前回と変わらないよ。
練習する場所が必要だね。比較的小さ目な広場があれば大丈夫だよ。

場所。

PPSの基礎練エリアなんて最高のシチュエーションです。
他の車両にはじゅうぶん注意して練習しましょうね

この広いエリアを自由に独り占めできたら…最高の贅沢かも(有料)

準備ができたら、いよいよ実戦

前回定常円と同じで、それの延長上に来るのがフルロックターンだよ。
リアブレーキをじわっと踏み増ししていきながら速度を落としていくと、ハンドルが内側に切れてくるから、それがカツンと当たるまでゆっくりと切っていってね。

最初は怖いと思うけど、当てて慣れてしまえば急に安心できるようになるよ

コツはちょっぴり内側に重心を掛けていきながらリアブレーキを踏んでいく。
当たったら、アクセル一定でリアブレーキで調整する感じだよ

それでも、なかなか当たらない人は…

・速度が速い
速度が速すぎると遠心力で外に掛かる力が強くて、ハンドルを当てられない。かなりゆっくり…それでこそ止まってしまうくらいまで落とすイメージ。

・切れるのを身体が邪魔している
怖いだろうけど、当たるまで我慢。上半身の力を抜きましょう。

・フルロックまで行きそうにない
これはバイクの特性によるものなので、ストッパーにナットを挟むなどの加工をしないと無理。モトクロス的な車両でフルロックターンはかなり厳しい。

理屈とか文章とかでうだうだ言ってもできないことはできない。
とにかく当てなさい

そういう事を言うから、大ざっぱなシード選手は嫌がられるんだよ

でも、実際ジムカーナのフルロックって、慣れだと思うなー。

半クラを使って、フルロックを安定させる方法もある

リアブレーキの踏み増しで、ノッキングが怖くて不安になったり、なかなか速度が落とせずにロックが当てられない場合は、半クラでフルロックターンに持っていく方法もあります。
動画の0:54あたりからの実演です。

1.まず、直立状態で半クラ安定状態を作ります。


2.リアブレーキを踏み増ししながら、内側に少しずつ不安定にさせながら、ハンドルが切れてくるのを待つ


3.フルロックに当たったら、半クラでバランスを取りながら、維持して回ります。
転ばないように気を付けて。


4.後は細かい旋回半径に慣れるまでくるくる回ろう。
半クラで動力を与えてバランスを取り、リアブレーキでバランスを崩す。
この綱引き状態をマスターすれば、どんどん旋回半径を小さくできるよ

※ただ、注意してほしいのは、このようなリーンアウトによるフルロック旋回とは異なることジムカーナでは速度が要求されるため、この方式では強いタイヤのグリップが得られないため、全体的な速さに繋げることができません
稀にこの方式でめちゃくちゃ速く回転している選手がいますが、その方式はかなり特殊で別の特殊な技術を用いているため攻略法も異なってくるので今は深く考えないでください。

フルロックに当たるまでは不安と恐怖でいっぱいだけど、一度当てて旋回してしまえば、逆に安心できるようになるよ。
何度もトライしてみて、安心できる領域になってね!
できるようになれれば、ジムカーナの楽しさが一気に大きくなるよ。
シード選手も夢じゃない!

次回は、フルロックに持っていくまでのコツと、そこから回転に入れるやり方を解説するわね。いわゆる中級編になるのかしら?

つづくの!?

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2021年9月19日あんづにおまかせ!,ジクサー,回転

Posted by magamo