【コラム】スバルサンバーをもう一度!
RR(リアエンジン・リアドライブ)がもたらす影響
サンバーは前述の通り、ポルシェと同じ駆動レイアウトであるRRを採用しています。
RRとは、エンジンを後部に設置。駆動もリアで行うというものです。

バンパーを開くとエンジンが顔を出します。
普通の車の常識を覆す仕様です。
だいたい、一般的な車は前のボンネットを開いてエンジンが顔を出すのが基本なのですが、このサンバーに関しては、エンジンは後ろに搭載されているのです。
一体、これがどういった違いを持っているのかを説明したいと思います。
リアエンジンによる、静粛性

とにかくリアエンジンの凄さは、その静粛性にあります。
運転席からエンジンが遠いため、軽の貨物であることを忘れさせるくらいの静粛性を備えています。
椅子の下にエンジンが存在していたアトレーは、振動はおろか、車内に響くエンジン音も凄まじく、高速道路を走っているときは、あまりにうるさすぎてオーディオの音楽を聴きとることはできませんでした。助手席に乗っている人との会話も、非常に聞き取りにくいものです。
しかし、リアエンジンであるサンバーに関しては、運転席とエンジンの距離からその静粛性は異常で、たとえ高速道路で高回転で回っていようとも、オーディオから奏でられる音楽もしっかり聴き取ることができるし、助手席のパートナーとの会話も、しっかりと行う事が可能です。振動も感じません。
貨物であることを忘れさせてしまうくらいの静粛性を持っています。
リアエンジンがもたらすハンドルの軽さ

サンバーを運転して、まず驚くのはハンドリングの軽さだと思います。
その軽さは、やはりRRから来る車重のバランスから来るものだと思います。
クルマの中でも重いものとされるエンジンが、リアの一番後ろに備えられているため、フロントにはほとんどなにもありません。
一般的な車には、フロントに重いエンジンが搭載されているため、このサンバーのハンドルの軽さとは比べ物にできないものがあります。
そのあまりの軽さに感動さえおぼえると思います。
部類の車好きであれば、この軽すぎるハンドリングは、一度味わってしまうと病み付きになってしまうこと間違いなしです。
走行ラインの違い

それは、車庫入れの時に大きく影響してきます。
この頃の一般的なファミリーカーは、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用していることが多く、この方式を取っている車の車庫入れは、実はなかなか難しかったりします。どうしても大きくラインが膨らんでしまうのです。
教習所の方向変換で見られる、直角に入れてから、逆方向に出る…という行為は、実はFFでは難易度が高いのです。
それがRRの駆動方式を持つサンバーの場合は、実にキレイに決まる。
「あれ?車庫入れうまくなっちゃった?」
という錯覚に陥ってしまうような、理想の車庫入れライン取りを辿ることができてしまいます。
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