【二輪車安全運転大会】第50回:兵庫県二輪車安全運転技術大会

二輪車安全運転大会

去年はコロナ蔓延のため中止

今回2022年6月11日(土)ようやく明石免許試験場において、第50回兵庫県二輪車安全運転大会が開催されました。
昨年は残念ながら、コロナの感染状況が思わしくなく、中止を余儀なくされましたが、今年は無事に開催されることと相成りました。
…というか、おととしもそうでしたね。あれからもう2年も経つのですか。

近畿圏内の他府県の大会が中止となる中、兵庫県はなんとか大会を開催することができました。
早くに全国大会は開催しないという事実がありきのため、各県の安全協会にとっては県大会を開催する意味はあるのか?という困惑の中での県大会開催ということになるので無理はありません。
ただ、選手たちは違います。
たとえ全国大会が開催されないとなったとはいえ、ライバルたちと闘いたい!大会に参加したい!という気持ちを持った選手が多く、今回の兵庫県大会は多く46名もの参加者が集いました。
(兵庫県大会は前々回から他府県からの参加を認めております)

例年になく、盛り上がった今回。
参加した選手の中には全国大会の出場経験者…つまりは、各県代表に選出されたことがある選手もちらほら見えて、実質「近畿大会」と呼ぶにふさわしい大会となりました。
熱すぎる大会とは裏腹に、天気は雨模様…。どういった展開となったのでしょうか。

競技内容

今回開催された兵庫県大会では、以下の課題がなされました。

レムニー、急制動、コーナリングは姿を消してしまいました。
あとは、おなじみな課題揃いでしたね。
私はコンビネーションスラロームの審判をさせていただいてました。
参加された方、わかりにくい説明で申し訳ありませんでした。

全体的な感想

体験コースの選手を除いて、正規参加者39名での大会でした。

高校生クラス:3名
女性クラス:3名
一般Aクラス(中型):10名
一般Bクラス(大型):23名

大型クラスの参加がとても多く、かなりの迫力で盛り上がりました。
この大会の面白いところは、ホントに参加者が色んなバイクで競技に挑むので、見ていて面白いです。
それぞれこだわり持って挑む人や、勝負に出てる人…それぞれ。
VFR800やBMWのアドベンチャーやヴェルシス1000など、トンデモ大型マシンでの参加も見られました。

特に、難関と言われているブロックスネークは、減点なしでクリアできた選手がたったの9名と、毎回その難しさを痛感させられますね。
兵庫県は午前中試走があるので、他府県や全国大会に比べるとちょっとサービスが良いです。
さらには、今回最後に立ちはだかる緊張のコンビネーションスラロームの試走…しかもタイム計測まで一回やらせてもらえるという、かなりオイシイ回だったように思います。


…ただ、午後は雨が降りました。

この雨によって、選手たちのそれぞれの思いや策略も見えたりしましたね。
安全運転大会はジムカーナと違って、多数の課題の合計点が勝負となるので、一発にすべてを賭けるのではなく、万遍なく多数のセクションをこなす必要があります。
ゆえに、確実におさえていく必要があるので、雨の路面となって最後は慎重になりすぎる選手も多かった。
…それが、勝負に繋がってしまった部分もありました。

とにかく、私が担当したコンビネーションスラロームに関しては、ミスによる減点はかなり少なかったです。
(タイム足らずで減点食らってる選手は多かった)
雨の路面は、基準タイムを難しくしたようです。…たった一人を除いては(笑)

表彰式

結果は、見事兵庫県の主力メンバーが他府県の猛者を押さえて勝利しました。
特に大型クラスの優勝者は、悲願の優勝だったと思います。
中型クラスは我がライバル的存在が勝利。そうでなければいけません。
私はもう戦うことができませんが、何かの機会が是非…とはいえ、もう衰えてダメかと思いますけどね…。

中型クラスは満点のコンビネーションスラロームのタイム勝負という、いつもに見られるバッチバチな決戦。
それも、同じチームの仲間同士という、すごい決戦となりました。
大型クラスも995点の勝負…つまりは、兵庫県大会はミスが許されません。
相変わらず。
私が現役だった頃も、まずは満点が前提でした。
ただ、今回は雨がちょっと狂わせたものもあってか、それでも高得点の勝負となりました。

ああ、選手側に混ざりたい

何を言っているのよ。
潔くすみっこで見てなさい。

長年刀を交えていたライバルたちとの距離が…ショボーン。

白バイとのアトラクション

まあ、これが選手たちの一番の楽しみだと言っても過言じゃないでしょう。
白バイ隊員と一緒にスラロームして遊べます。
今回は初めて「体験コース」という、選手として参加するのはちょっと自信が無いので、体験だけでお願いしますというコマメな参加者も数名いて、その体験コースの人は3競技お試しでやって後は見学…ということでしたが、なんとこのアトラクションには参加できるというちょっと嬉しめな体験コースとなったのです。

最初は白バイがお手本を見せます。
…というか、たぶん路面状況を確かめたんでしょうね。

次に、参加者とトレイン…という感じになるはずだったのですが、恐らく白バイ教官が路面状況と参加者との状態を考え、多少差を開けての個別スラローム走行となってしまいました。
ひょっとすると、ちょっと参加者さんには物足りなかったかも知れませんが、安全対策としては良かったと思います。

走行動画の撮影をしました。

参加者さんのみなさま、走行写真を撮影しましたので、気に入ったのがあればどうぞ。

参加者の9割は、こんなサイト知らないぞ。

さいごに…

大会関係者、並びに参加者のみなさま。
大変お忙しい中ご参加ありがとうございました。
雨の中、熱いバトルを見せていただきました。素晴らしかったです。
たとえ全国大会が開催されなかったとしても、安全運転大会の技術の鍛練は忘れていなかったと思います。
来年こそ、全国大会も、そして兵庫県大会も開催されることを期待して、また来年に向けて鍛練に励みましょう!
なお、この競技に興味を持った方は、是非とも↓をご覧くださいませ。

世間がコロナや世界情勢の不安な中、開催を決意してくださった代表様、どうもありがとうございました。

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Posted by magamo